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ネット党首討論 憲法問題への見解

憲法問題に関する党首の見解は、安倍氏以外の他の党首が皆見解を述べた後で、安倍氏が見解を述べ、その後、皆で互いに討論するという形で進められた。このエッセイでは、一連の党首の見解の要旨を紹介し、次のエッセイで、互いの討論の要旨を紹介したうえで、私のコメントもつけることとしたい。


岡田氏(民進党):憲法を変えるのは間違いだ。一定の限定範囲内と言っても武力行使を妨げないことになる。平和主義そのものが変わってしまう。安倍氏は憲法問題は今次選挙の争点でないと言うが、衆参両院で2/3を取れば、改正を発議するだろう。国民にはもっと危機感を持ってもらいたい。日本の誇るべき平和主義が危うい。安倍氏は立憲主義を理解してもらいたい。力で押し切るのは危険だ。

山口氏(公明党):自民は憲法草案をつくって全体を変えようという立場。公明党は、現行憲法の必要箇所を部分的に変える”加憲主義”だ。与党合意は行政権の範囲であり、発議するのは国会。改正の合意をするなら国会ですべし。まだ国民に問いかけるほど議論が成熟していない。国民の理解を得つつ基本を守りながらギリギリの調整をする。

志位氏(共産党):昨年9月19日に新安保法制を可決したが、数の横暴だった。アメリカの戦争に日本が巻き込まれる危険。新安保法制は廃止するしかない。憲法9条では集団自衛はできないことは明白なのに、拡大解釈で立憲主義を変えてしまった。自民党の改憲案は9条2項を変え、国防軍をつくり海外派兵をする。国民の人権が逆に制約されてしまう。今次選挙の大争点だ。

松井氏(大阪維新):憲法を変えるのは国民投票で国会議員ではない。ただ、発議は政党。憲法改正が必要なのは9条だけではない。時代に合わなくなった部分は多い。たとえば道州制でも選挙で提案すると賛成多いが選挙終われば手つかず。日本を多極分散型にするには国と地方の統治機構を変える必要。そのためには憲法改正必要。義務教育以上の無償化には憲法改正必要。

吉田氏(社民):安倍氏は任期中に憲法改正したいと言明した。今次選挙の争点だ。戦後、憲法が変わらなかったのは国民が望まなかったからだ。現行憲法でも、生存権や幸福権の規定などどこまで実態的に生かされているか。現実を憲法に近づけることこそ必要。現行憲法が果たしてきた役割を尊重してから議論をすべきだ。

小沢氏(生活):憲法は国民の命と暮らしを守る最高のルール。理念と原則は守るべし。自民党の改正案では集団自衛権明示するようだが、戦前の大陸侵略は個別自衛権の発動だった。解釈拡大でなんでも可能になる。日本の平和は世界平和があってこそ。国連中心の平和活動に委ね、積極協力すべし。国連信じなければ軍拡競争になる。

中山氏(日本の心):長い歴史を持つ日本人の手で憲法を。近々、わが党の基本方針と憲法案の概要を発表する。伊藤博文が明治憲法準備のためシュタイン教授に教えを乞うた時、教授は憲法は民族精神の発露。自分は日本を知らぬから教えられないと言ったという。現行憲法は日本知らぬ人々が書いた粗雑なもの。マクネリー教授によれば前文はコピペだという。自前の憲法をつくるべし。

荒井氏(改革):福島原発事故の時、全国民が避難を考えた。いまでも帰れない人々が多い。万が一に備え、抑止力を持つ必要。戦争の抑止力備えてはじめて国民を守ることができる。あの戦争の教訓は、政府はときに暴走したり、間違えたりすること。自衛隊に海外展開は事前に国会で承認の規定設けた。安倍氏は立憲主義を知っているから事前承認のルールを設けた。

安倍氏(自民党):サミット後、オバマ大統領が広島を訪問してくれた。日本とアメリカは世界の課題に挑む希望の同盟。日本を守るために互いに助ける。北朝鮮の脅威に対して、日米の連携これまでよりはるかに強力になった。時代の変化に合わせて変えるべきものは変える。今や世界は大きく変わっており、守るべきものも変わった。憲法改正はめざす。それは自民党の結党の精神だ。ただ、どの条文をどう変えるかなどについては憲法審査会で議論は収斂していない。決めるのは国民投票だ。


以上が各党首の憲法に関する見解表明。その後、互いの討論が行われたが、次のエッセイでその要旨を紹介したうえで私のコメントをつけることにしたい。

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