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ネット党首討論 経済政策討論

今回は、6月19日に行われたネット党首討論のうち、経済政策についての党首同士の討論の要旨を紹介しつつ私の感想も述べることとしたい。討論の発言は1回30秒以内だったので、緊張感もあり、重要な論点が浮き彫りされたと思う。


吉田氏(社民):安倍氏は21兆の税増収といったが、8兆は消費増税で水増しではないか。

安倍氏(自民):消費増税含めて21兆。増税以外で13兆の増収は大きな成果だ。

岡田氏(民進):リーマン級のショックない限り17年4月には消費増税と言っていたのに6月1日の記者会見で突然、消費増税延期とは!

安倍氏(自民):G7で世界不況を乗り越えるためあらゆる政策で対応しようと合意した。その中で日本はこれまでとは異なった”新しい判断”として消費増税延期を決めた。それでも保育、介護などはしっかり充実させる。

松井氏(維新):社会保障財源は恒久財源が望ましい。成長の果実は不確実では?
岡田さん、赤字国債は無責任ではないか。

岡田氏(民進):行財政改革で財源捻出に尽力し、それでも足りないときは赤字国債と言っている。

志位氏(共産):奨学金で300万~1000万の返済に苦しむ人々が多い。給付型奨学金を創設せよ。

安倍氏(自民):無利子奨学金実施方針。給付型は財源得てから実行したい。

松井氏(維新):行財政改革で財源というが民主党政権時代、歳費削減もせず、なぜやらなかった?

岡田氏(民進):国家公務員を純減させた。いま、参議院議員削減をなぜしない?

松井氏(維新):公約に書いたが、力があればやれる。過半数あれば直ちにやった。

荒井氏(改革):民自公で消費増税約束したのに、なぜ民主党は最後まで消費増税推進しなかった?

岡田氏(民進):経済状況によっては先送り条項つけた。安倍さんはそれを削除してから約束を破った。

荒井氏(改革):それは岡田さんがそもそもやらなかったからではないか。

中山氏(心):給付型奨学金はわが党の提案です。子育てにかかる費用削減は重要。

安倍氏(自民):消費増税延期の信を参院選で問うため改選議席の過半を賭けている。また、子供貧困対策に児童扶養手当2倍、自立支援5万円を決めている。

志位氏(共産):安倍さんの言う多様な働き方は「過労死促進法」ではないか。

安倍氏(自民):そうして決めつけ方は不当だ。皆が仕事を選べる経済状態を実現したい。

志位氏(共産):ワタミで原告がどんな被害を受けたか?多様な選択ではダメで法規制すべきだ。


党首相互の討論の概要は以上のようなものだった。一人の発言が、見解表明で2分以内、討論で30秒以内に限られていたので、党首は存分に語れなかったかと思うが、皆さん制限時間以内で見事に論点は主張されており、そのなかから有権者にとって重要ないくつかの問題が浮き彫りにされた。いくつかコメントしたい。


1. アベノミクスは国民にとってメリットがあったのか、あるのか。安倍首相が強調した成果はたしかにあったが、人口縮小・高齢化や世界経済不調という内外の逆風のなかで、財政赤字を縮小し社会保障財源を確保することは与党の現行の政策で果たして可能なのか?その財源を確保する成長は実現できるのか、という最重要問題について議論は深まらなかった。これは国会論戦でもふかまっておらず、野党が力のある対案を示せないことに最大の難点があるようにおもう。

2. 財源確保のための行財政改革はもちろん重要。松井氏の事例は示唆的だ。しかし、はるかに大きいのは日本経済が人口縮小のなかで新しい成長を実現できるかどうかだ。そうした議論を国民は待っている。構造改革が基本だが、中山党首の共同溝の提案なども検討に値する。

3. 18歳以上に選挙権、という条件のもとで、各党とも奨学金の無利子化、給付型奨学金の導入に時間を割いた。このテーマは意欲ある若者達の最大の関心だろう。若者達も各政党のこうした提言が口先に終わらないよう皆で情報を共有し団結して政党に強く要請してはどうか。

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